柳井です。 以前、本屋で適当にタイトルで買った新書があります。桐生操の「人はどこまで残酷になれるのか」という本です。帯には「ヨーロッパの残虐史」とあります。 読んだ結果、ほとんど知っていることしか書いておらず、残酷さのレベルもそれほど高い物ではなく、失敗したなと思い、本棚に差していました。しかし、その本は意外なことで私の興味を引く本になりました。うちに来た人の何人かが、この本の背表紙を見て「少し見ていいですか?」と本を手に取ったのです。 私の部屋は、壁一面に本が並んでいます。その中から、このタイトルはそれほど目立つというわけです。それは、この本のタイトルが、上手く想像力を刺激するからなのでしょう。 自分の作ったソフトやサービスやコンテンツに、想像力を刺激する名前を付ける。それは、その商品の中身以上に、時に重要なことだったりします。本書は、そのことを考えさせられる本でした。 |
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連載4コママンガ。機械猫は、死(フォーマット)の恐怖から逃げ出した。毎週火曜日更新。
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柳井 政和(ヤナイ マサカズ)
クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。
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