いまのメンバーならば、まだまだ多くの挑戦ができる
採用の強化は日本国内だけではない。同社は近年、海外出身のエンジニアの採用にも力を入れている。
「エンジニアリングで事業を牽引していくには、国内の人材だけではまだまだ人が足りません。優秀なエンジニアがいれば、海外からも積極的に採用すべきだと考えています。また、事業そのものも日本から世界へと打って出ようとしているタイミングです。海外のユーザーにも違和感なく使ってもらえるプロダクトにするためにも、組織のグローバル化を推進する意義があります」(藤倉氏)
海外のエンジニアを受け入れるための体制づくりにも、同社は工夫を行っている。海外から来たメンバーは、日本のメンバーとは異なる文化的バックグラウンドを持つ人々である。だからこそ、「彼ら・彼女らにしかできない仕事」かつ「事業の価値に結びついている仕事」を準備することが重要だという。メンバーが「自分の担当した仕事で、事業が成長した」という実感を持つことで、組織のなかに自分が存在する意義を感じることができるためだ。
「今後、海外のメンバーを受け入れるための人事制度や組織の仕組みをさらに整えるべく、人事部とも協力しあいながら、改善を続けていきます」と藤倉氏は解説した。
最後に、両名はSansanの未来について言及する。
「いま私はVPoEとして、Sansanのものづくり組織を強くするというテーマと向き合っています。エンジニアやデザイナーといったクリエイターたちが、より事業成長に貢献できるような体制を構築しています。
そのために必要なのが、メンバーの成長を促進することです。成果をあげられる組織を生み出すには『協働』と『変容』という要素が重要だと考えています。
『協働』は一人ひとりのプロフェッショナルが、同じ方向を向いて事業を推進していくこと。その状態を組織としてどのように形成していくかを考えるということです。
また、事業や組織の状態、メンバーの考え方や可能性は『変容』していくことが当たり前です。その変化を受け入れながらも、挑戦し続けられる体制や、みんなが前を向ける体制をどう構築するか。今後はその環境づくりにも力を入れていきたいと考えています。
そのためにも、組織のなかのエンジニアリングマネージャーの育成や、メンバーとの1on1・コーチングといった施策は重要になってきます。より良い組織をつくるために、さまざまな取り組みを続けていきます」(宍倉氏)
「事業として一定の成果をあげているとはいえ、『Sansan』『Eight』ともに開発しなければならない機能はまだまだ山ほどあります。また、これまで以上にR&Dの取り組みをビジネスインパクトへと結びつけていけるよう、改善を続けたいです。R&Dのメンバーが中心になって事業をリードできるようになれば、私たちの研究・開発がユーザーにとっての価値をさらに生み出せると考えています。
いまのSansanのメンバーであれば、もっと多くのことを実現できる。そう信じて、日々の取り組みを続けています」(藤倉氏)
Sansanのものづくり組織を牽引する藤倉氏と宍倉氏。2人の言葉の背景にあったのは、メンバーへと向ける圧倒的な信頼だ。
両名は「メンバーのスキルを最大限に引き出すにはどうすべきか」「各々が持つ技術力の高さを、どのように事業成長へと結びつけていくか」を日々考え続けている。そして、最大化されたメンバーたちのパフォーマンスが、Sansanの事業成長を支えている。
同社のミッションから拝借するのならば、ものづくりを担うメンバー同士の出会いそのものが、Sansanのイノベーションを生み出しているのだ。
(写真:山平敦史)
