画面要素を再利用できる、Vue.jsのコンポーネント機能を学ぼう
JavaScriptフレームワーク「Vue.js」と「Nuxt.js」の活用 第4回
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コンポーネントのカスタムイベント
コンポーネントでカスタムイベントを発生させる方法を、図4のサンプルで説明します。各コンポーネントの「この商品を買う」ボタンをクリックすると、対応したメッセージが表示されます。
カスタムイベントを発生するコンポーネントをリスト9に示します。
export default {
props: ['spec'], // プロパティ ...(1)
methods: {
onClickButton() { // ボタンのイベントハンドラー ...(2)
this.$emit('phoneSelected', this.spec) // カスタムイベント発生 ...(3)
}
}
}
(1)はプロパティの定義です。(2)はコンポーネントのボタンがクリックされたときのイベントハンドラーで、(3)のthis.$emitメソッドでカスタムイベントを発生させます。第1引数の「phoneSelected」はカスタムイベントのイベント名で、第2引数にはイベント変数(ここではspecプロパティの内容)を設定できます。
コンポーネントを利用する側では、カスタムイベント名を設定した「v-on:phoneSelected」ディレクティブで、イベント発生時に実行するメソッド(ここではonPhoneSelecedメソッド)を設定します。
<Smartphone v-bind:spec="phone" v-on:phoneSelected="onPhoneSelected"/>
onPhoneSelecedメソッドの実装はリスト11の通りです。引数eventには、リスト9(3)で設定したイベント変数(specプロパティの内容)が渡されます。ここではeventから会社名(event.vendor)と商品名(event.name)を取得してメッセージを表示します。
onPhoneSelected(event) {
alert(`${event.vendor} ${event.name}を購入します。`)
}
コンポーネントの切り替え表示
複数のコンポーネントを切り替え表示させる方法を、図5のサンプルで説明します。3つのボタンをクリックすると、対応したコンポーネントが切り替え表示されます。
コンポーネントを切り替え表示するWebページの実装をリスト12に示します。
<template>
<div class="container">
<h1>コンポーネントの切り替え表示</h1>
<button v-on:click="onClickApple">Apple</button>
<button v-on:click="onClickSamsung">Samsung</button>
<button v-on:click="onClickSHARP">SHARP</button>
<div v-bind:is="currentComponent"/><!-- コンポーネント表示 ...(1)-->
</div>
</template>
<script>
import Apple from '~/components/Apple'
import Samsung from '~/components/Samsung'
import SHARP from '~/components/SHARP'
export default {
components: { // コンポーネント ...(2)
Apple,
Samsung,
SHARP
},
data() {
return {
currentComponent: 'Apple' // コンポーネント名 ...(3)
}
},
methods: {
// ボタン押下時にコンポーネント名を変更 ...(4)
onClickApple() {
this.currentComponent = 'Apple'
},
onClickSamsung() {
this.currentComponent = 'Samsung'
},
onClickSHARP() {
this.currentComponent = 'SHARP'
}
}
}
</script>
切り替え表示するコンポーネントは(2)のApple、Samsung、SHARPです。コンポーネントを表示する場所は(1)で、「v-bind:is="currentComponent"」とディレクティブを設定すると、currentComponent変数(3)に設定された名前のコンポーネントが表示されます。ボタンクリック時の処理(4)で、currentComponent変数の内容を更新すると、対応するコンポーネントが切り替え表示されます。
まとめ
本記事では、Nuxt.jsで利用できるVue.jsのコンポーネント機能について説明しました。コンポーネントを利用することで、開発効率や品質の向上、部品としての再利用が期待できます。
次回は、Vue.jsのWebページで単一の状態を管理する状態管理パターン「Vuex」を利用する方法を説明します。
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WINGSプロジェクト 吉川 英一(ヨシカワ エイイチ)
<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書、記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook
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山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)
静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数。
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