ヴイエムウェアは、オンプレミス環境でパブリッククラウドと同様の利用体験を提供する「VMware NSX-T 3.0」および「VMware vRealize Network Insight 5.2」を、4月9日に発表した。
同社は、オンプレミス環境でパブリッククラウドの利用体験の実現に向け、クラウドとコンテナ環境でのネットワーク、セキュリティ、アプリケーション検出を簡素化する「Virtual Cloud Network」の最新バージョン「VMware NSX-T 3.0」と「VMware vRealize Network Insight 5.2」をリリースした。
最新版となる「VMware NSX-T 3.0」および「VMware vRealize Network Insight 5.2」の活用により、企業はレイヤ2スイッチングから、レイヤ7アプリケーションファイアウォール、ロードバランシング、IDS/IPSフィルタリングに至るまで、サービス全体のネットワーキング機能を対象に、より高レベルでの自動化とインサイトの把握が可能となる。
具体的には、「VMware NSX-T 3.0」では、「NSX Federation」を導入し、障害からの隔離ゾーンとグローバルポリシーを同期させてクラウドのような運用モデルを実現できる。また、障害からの隔離ゾーンの活用により、ネットワークが脆弱となることを防ぐことで、ネットワークの問題を1つのゾーンに封じ込め、問題発生時の影響度を最小限に抑えることができる。「VMware vRealize Network Insight 5.2」では、機械学習を活用し、複数のVMwareプラットフォーム間でフローベースのアプリケーション検出を行い、階層別に分類されたアプリケーションを把握できる。
また、「NSX-T 3.0」のリリースによって企業はスイッチング、ルーティング、分散型ファイアウォール、マイクロセグメンテーション、ロードバランシングなどのフルスタックのコンテナネットワーキングサービスを、「Kubernetes」や「VMware Cloud Foundation 4」のほか、「VMware Tanzu」ポートフォリオを備えた「VMware vSphere」やVMware以外の「Kubernetes」プラットフォームにまで拡張できる。
なお、「VMware vRealize Network Insight 5.2」は、5月1日を期日とするヴイエムウェアの2021年度第1四半期に提供を開始する予定。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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