日本ヒューレット・パッカードは、2019年11月に発表した「HPE Container Platform」を、5月14日より提供開始した。
「HPE Container Platform」は、Kubernetesによるコンテナ基盤ソフトウェアであり、データセンター、パブリッククラウド、エッジにおいて、ベアメタルまたは仮想マシン(VM)上で実行できる。コストと複雑さを削減し、同時にVMとクラウドのいずれにおいても展開可能な柔軟性を備えている。これにより企業は、ハイブリッドクラウドとマルチクラウドのいずれにおいても、セキュリティ、性能、信頼性のもとでKubernetesを展開できるようになった。
コスト削減、効率化、利用率向上、アプリケーションの性能向上をさらに進めることを望む企業は、ベアメタルのインフラストラクチャ上で直接コンテナを実行することで、仮想化の必要性と高価なハイパーバイザーのライセンス費用を解消することができる。また、「HPE Container Platform」とベアメタルコンテナのそのほかのメリットは以下の通り。
スピード
コンテナ化されたアプリケーションの展開と実行はベアメタルの方が高速。起動プロセス全体を含めてVM上でゲストオペレーティングシステム(OS)を起動する必要がないため、展開、運用、商品市場化までの時間が短縮される。
コストと必要なリソースの削減
VMはそれぞれ独自のゲストOSを使うため、これを無くすことで必要なRAM、ストレージ、CPUが減少し、維持に必要なデータセンターの費用も削減される。
オーケストレーションレイヤーが不要
仮想化環境のための管理フレームワークと、コンテナのためのKubernetesオーケストレーション環境が不要となる。
ハードウェアプラットフォームごとの密度向上
ゲストOSのコピーとそれらに必要なCPU、メモリ、ストレージが不要となるため、物理ホストあたりの実行可能なホスト数がVMよりも増加する。
ハードウェアへの直接アクセスを必要とするアプリケーションの性能改善
機械学習(ML)アルゴリズムを使った分析と人工知能(AI)には、MLモデルをトレーニングするための計算が求められる。これらのアプリケーションは、ベアメタルにおいて迅速に結果を返し、より大きなスループットを実現することができる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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