Adobeの2007年度第1四半期業績報告に関する記者説明会が行われた。
Adobeの2007年度第1四半期業績報告に関する記者説明会が17日、都内で行われた。記者説明会では米AdobeよりCEOのブルース チゼン氏が来日し、Adobeの現状とこれからについて説明を行った。
![Adobe CEO ブルース チゼン氏 Adobe CEO ブルース チゼン氏](http://cz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/1253/1253_01.jpg)
Adobeの2007年度第1四半期の売り上げは6億4940万米ドル、純利益は1億8230万米ドルと堅調に推移。そして今年は、2006年度の売り上げ25億7500万米ドルをさらに15%上回る、約30億米ドルを売り上げ目標にして事業を進めていくと発表した。
強気な二桁成長を支えるのは、さまざまな分野で出そろったAdobeの製品群だ。クリエイター向けにはデザインツールである「Creative Suite 3」(CS3)がついにリリース。エンタープライズ向けにはFlex 2とColdFusionがすでに提供されており、Flex 2は先日最新バージョンをリリースしたばかり。ナレッジワーカー向けにはPDF標準化が進むAcrobatシリーズ。代表的なビデオフォーマットとして定着したFlashビデオ。新しいデスクトップアプリケーションの形であるApollo。チゼン氏はこういった多様な分野での成果を理由に「成長のチャンスがありとあらゆるところにある」と述べた。
特に同社にとって今年最重要のリリースとなる「Apollo」に関しては、「Apolloによって、ユーザーの経験に革命を起こす」と意気込む。HTML、Flash、Ajax、PDFという慣れ親しんだスキルを使いながらも、今までにないアプリケーション構築ができるApolloの利点を強調した。
Apolloは今年後半に正式版がリリースされる。まずはWindows、Macintosh版がリリースされ、ついでLinux版が公開される予定だが、ここでチゼン氏は「われわれの最終的な目標は、開発者が作ったアプリケーションをPC以外の製品、例えば携帯などのモバイル端末でも使えるようにすることだ」と述べ、「携帯版Apollo」開発の準備があることを明らかにした。
そして、記者説明会では発表されたばかりの「Adobe Media Player」のデモンストレーションが行われた。Adobe Media Playerは、Adobeが提供する動画プレイヤーであり、Apolloをベースに作れられている。動画管理機能やレーティング機能が標準で用意され、広告配信機能も備えている。
同製品は今年後半にプレビュー版が公開され、年内には正式版がリリースされる予定となっている。
![Adobe Media Player Adobe Media Player](http://cz-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/1253/1253_02.jpg)
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