「最新の技術でどう解決するか」を考え、イノベートするのがPMの職能
一方、広く業界を見渡し、プロダクトマネージャーの採用に取り組む工藤氏は「プロダクトマネージャーに限らないが、『もう一度経験したプロジェクトやプロダクトを作り直すとしたら、どこを改善するか』などと聞く採用担当者が少なくない。完璧なものなどありえず、その人がPDCAを意識しながらプロダクトに向き合ってきたかを見るためではないかと思う」と語った。
及川氏も実際の面接で同様の質問をすることが多く、具体的には「昔好きだったけれど、使わなくなったプロダクトは何か」などと聞くという。
「その答えとして、例えばGoogle Readerという人がいたら、『今作り直すとしたらどのように作るか』と聞いてみる。そこで『フィードをこうする…』とその延長線上で語る人はプロダクトマネージャーとして失格だと思う。Google Readerが『どのような人にどのような価値を提供するのか』を考えて、今の時代ならどう解決するか。どうイノベートするか。それを考えるのがプロダクトマネージャーではないか」と具体例をあげて解説した。
「作りたい思い」を大切に、理想のPMに不足した分を意識的に選んで体験する
最後に登壇者それぞれからプロダクトマネージャーおよびプロダクトマネージャーを目指す人へメッセージが送られた。
石山氏は「作りたいものがあり、それにワクワクできる人。『寿司を握る意味がある寿司屋』と同じように、作りたいから作ろうと考えられるのがプロダクトマネージャーのいいところだと思う」と語り、「ぜひ、そんな人と仕事をしたい」とアピールした。
水島氏は「過去のプロダクトの作り直しというより、現行のプロダクトもどんどん改良・改善され、そのスピードはますます速くなっている。今後は日本だけに閉じこもらず、海外からのリソースも活用して改善スピードを加速させていく必要が出てくる。スピードにこだわり、良いものをいかに早く出すかといった力を鍛えていただければ、プロダクトマネージャーして信頼性が高まる」と語った。
そして、工藤氏はキャリアからの観点から、「今求められているプロダクトマネージャーの要件をしっかりと理解して、今の自分ともしギャップがあるようであれば、足りない分を補うために何をどう経験すればいいのか考えることが大切」と語り、「弊社では客観的なアドバイスも含めて、プロダクトマネージャーのキャリア構築を支援しているので活用いただきたい」とアピールした。
最後に、及川氏が「それぞれのリアルな発言を、ぜひプロダクトマネージャーのキャリア構築のヒントにしてほしい」と語り、セッションの締めくくりの言葉とした。
