オープンソースのビルド自動化システムであるGradleの開発チームは、最新メジャーバージョンとなる「Gradle 7.0」をリリースしている。
「Gradle 7.0」では、ファイルシステムの監視がデフォルトで有効になり、インクリメンタルビルドを高速化するとともに、Java 16によるビルドのサポート、Apple M1など、いわゆるAppleシリコンを搭載したMacでのビルドのサポートなどが追加された。
インクリメンタルビルドの高速化では、バージョン6.7から本番環境に対応したファイルシステム監視によって、ビルド間でファイルシステムについて学習した内容をメモリに保持し、ビルドごとのファイルシステムの読み取りをスキップすることで、ディスクI/O量を大幅に削減している。
なお、「Gradle 7.0」では依存関係を集中管理する機能がプレビューされ、より信頼性の高いビルドのためのエラー検証が可能になり、設定ファイル用のコンベンションプラグインの作成が容易になるとともに、多くの機能が安定版に昇格した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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