Cloudflareは、AIを大規模にエッジへ導入するため、NVIDIAとの提携を4月16日に発表した。
NVIDIAのアクセラレーティッドコンピューティング技術とCloudflareのエッジネットワークを組み合わせることで、大規模なプラットフォームを構築することが可能となり、開発者は事前にトレーニングやカスタマイズした機械学習モデルを使用したアプリケーションを数秒で展開できるようになる。
また、TensorFlowプラットフォームを活用することで、開発者は使い慣れたツールを使用して機械学習モデルを構築・テストし、Cloudflareのエッジネットワークにグローバルに展開できる。
Cloudflare共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)氏は、「Cloudflare Workersは、そのDNAにセキュリティが組み込まれた、最速かつ最も広く採用されているエッジコンピューティング製品のひとつです。今回、NVIDIAとの提携によって、強力な人工知能ツールを開発者に提供し、未来を切り開くためのアプリケーションを構築できるよう支援します」と述べている。
CloudflareとNVIDIAが協力することで、世界中のオンライン人口の数ミリ秒圏内に機械学習を導入することができ、高性能かつ低遅延のAIを導入することが可能になる。さらに、機械学習モデル自体はCloudflareのデータセンターに存在するため、開発者は第三者に盗難されるリスクを抱えてエンドユーザーデバイスにカスタムモデルを配置するリスクから解放される。
今後もCloudflareは、NVIDIAのアクセラレーティッドコンピューティング技術を使用してトレーニングや推論タスクを高速化し、Cloudflare Workersを使用するすべての開発者に同様の技術を提供する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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