米Amazon Web Servicesは、クラウド内のファイルサーバ上にあるデータへの高速なキャッシュアクセスを実現する「Amazon FSx File Gateway」の提供を、4月27日(現地時間)に開始した。
Amazon FSx File Gatewayはネットワークの最適化とキャッシュを使用するため、ユーザーとアプリケーションには共有データがオンプレミスにあるように見える。ファイルサーバ上のデータをAmazon FSx for Windows File Serverへ移動して統合することによって、オンプレミスのファイルサーバ管理を行うことなく、遅延と帯域幅に関する問題を解決できる。
低レイテンシなので、遅延に敏感なオンプレミスアプリケーションでも利用可能で、キャッシュによってオンプレミスとクラウド間の共有帯域幅を節約できる。また、同じActive Directoryドメインのメンバーであれば、Amazon FSxファイルシステムをアタッチして、アプリケーションやユーザーにゲートウェイを介して提示することが可能で、ADインフラストラクチャはAWS Directory Serviceでホストすることも、オンプレミスで管理することもできる。
Amazon FSx for Windows File Serverは、SMBプロトコルをサポートする、クラウドにおけるネイティブなWindowsファイルシステムを提供し、クラウドまたはオンプレミスで実行されているWindows、Linux、macOSからアクセスできる。また、Windows Server上に構築されたAmazon FSx for Windows File Serverは、ファイルの復元、データの重複排除、Active Directoryの統合、アクセス制御リスト(ACL)を介したアクセス制御といった、さまざまな管理機能を実現する。
現時点で、Amazon FSx File GatewayはAmazon FSx for Windows File Serverを利用可能なすべての商用AWSリージョンにて利用可能で、AWS GovCloud(米国西部)およびAWS GovCloud(米国東部)リージョン、中国(北京)および中国(寧夏)リージョンでも利用できる。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です