米Amazon Web Servicesは、AWS Systems Managerの新機能となる、Incident Managerの提供を、5月10日(現地時間)に開始した。
Incident Managerは、AWSユーザーがインシデントの準備と解決を迅速に行えるようにする機能で、インシデント発生時に利用可能な、インシデント対応リソースを簡単に作成できる。
インシデント対応リソースとしては、インシデントの解決に従事する可能性のあるチームメンバーへの連絡先、主要なオンコールレスポンダがインシデントを確認しない場合のエスカレーション連絡先、インシデントに誰が関与するか・何をすべきか・どこでコラボレーションするかといった対応計画の作成に対応している。
インシデント対応計画を作成することで、標準化された方法でインシデントに備えることが可能になるため、インシデントへの迅速な対応および解決が実現する。応答プランは、Amazon CloudWatchのアラーム、またはあらかじめ選択したAmazon EventBridgeのイベント通知によって自動的にトリガーできるほか、手動でも対応計画を始められる。
対応計画が開始されると、連絡先がページングされ、新しいダッシュボードがIncident Managerコンソールに自動的に配置される。同ダッシュボードでは、インシデントの概要やインシデントに関連するCloudWatchメトリクスとアラームグラフ、Incident Managerによって追加されたすべてのイベントおよびレスポンダによって手動で追加されたカスタムイベントのタイムラインなど、インシデントに関係するすべての参照ポイントの確認が可能となっている。
Incident Managerは、米国東部(バージニア北部、オハイオ)、米国西部(オレゴン)、ヨーロッパ(アイルランド、フランクフルト、ストックホルム)、アジアパシフィック(東京、シンガポール、シドニー)のAWSリージョンで利用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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