Arduino Foundationは、シングルボードコンピュータ「Arduino」のための統合開発環境「Arduino IDE 2.0」のベータ版を、3月1日(現地時間)にオープンオースでリリースしている。
「Arduino IDE 2.0」ベータ版は、コードリポジトリがオープンソース化され、最新のエディタを搭載するとともに、応答性に優れたインターフェースの採用と、高速なコンパイルによって、ユーザーエクスペリエンスを全体的に向上した。
エディタには、変数と関数の自動補完機能を備えており、変数または関数を右クリックすると、コンテキストメニューから宣言されている行やファイルへジャンプするための、ナビゲーションショートカットが表示される。
さらに、ボード上でコードをインタラクティブに実行・検査可能なライブデバッガを用意しており、デバッグパネルからブレークポイントの設定や、変数の内容の変更などができる。
なお、デバッガがSAMDおよびMbedプラットフォーム(MKRファミリー、Nano 33 IoT、Nano 33 BLE、Portenta、Zero)に基づくすべてのArduinoボードをサポートしており、サードパーティボード用のArduinoコアのメンテナは、関連する構成パラメータを追加することでデバッグのサポートが追加可能となっている。
「Arduino IDE 2.0」は、Visual Studio Codeと同じアーキテクチャに基づくEclipse Theiaフレームワークに準拠しており、フロントエンドはTypeScriptで記述されているが、バックエンドのほとんどはGo言語で記述されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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