米Amazon Web Servicesは、仮想マシンやベアメタルサーバといったオンプレミスでのコンテナベースアプリケーションの実行および管理を容易にする「Amazon ECS Anywhere」の一般提供を、5月27日(現地時間)に開始した。
Amazon ECS Anywhereによって、AWSで使用されているのと同じクラウドベースのフルマネージドでスケーラブルなコンテナオーケストレーションサービスを用いて、ユーザーが管理するインフラストラクチャ上でのコンテナ実行および管理が可能になる。独自のコンテナオーケストレータを準備、実行、更新、維持する必要がなくなり、シンプルなエージェントをインストールすることで、ハイブリッド環境の管理とインフラストラクチャでのクラウド活用を容易にすることができる。
Amazon ECS Anywhereでは、すべてのコンテナベースのアプリケーションに一貫したツールとAPIを提供し、クラウドとユーザー管理のインフラストラクチャの両方でクラスタ管理、ワークロードのスケジューリングおよびモニタリングに、同じAmazon ECSエクスペリエンスを提供する。エッジロケーションでのデータ処理などのコンテナワークロードを、レイテンシの削減を維持しつつ独自のハードウェアで実行したり、単一のコンテナオーケストレータを使ってクラウドで実行することによって、コストや複雑さの削減を可能にする。
Amazon ECS Anywhereは、AWS中国リージョンを除く、Amazon ECSがサポートされているすべての商用リージョンで利用可能となっている。最低料金や前払いは必要なく、各マネージドECS Anywhereタスクのインスタンス時間ごとに料金が発生する。また、無料利用枠として、すべてのリージョンで1アカウントにつき6か月間、1か月あたり2200のインスタンス時間が用意されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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