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Amazon Web ServiceとMavenで開発する蔵書管理システム

第1回 Mavenによる開発環境構築とAmazon Web Serviceの利用

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Amazon Web Serviceを利用した蔵書管理システムの開発を通して、Amazon Web ServiceやApache Maven、JAXB、DAOといった技術の利用方法を紹介します。今回は、Mavenによる開発環境の構築と、Amazon Web Serviceへのアクセスについて解説します。

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はじめに

 Amazon Web Serviceを利用した蔵書管理システムの開発を通して、以下の技術の利用方法を紹介します。

  1. Amazon Web Service
  2. Apache Mavenと各種Plugin
  3. JAXBによるXML Data→Java Objectへの変換
  4. Spring FrameworkHibernateによるDAOの開発
  5. Web ServiceとDAOを統合したFacadeの開発
  6. BarracudaMVCによるWeb Applicationの開発

 この回では、以下のテーマを紹介します。

  1. Amazon Web Serviceの登録ID(Subscription ID)の取得
  2. Mavenによる開発環境の構築
  3. Amazon Web Serviceへのアクセス

 なお、Amazon Web ServiceやMavenに関する情報は、「参考資料」で紹介しています。

対象読者

  1. 中級レベルのJava開発者
  2. Eclipseでなく、あえてMavenを使っている開発者
  3. 常に、開発環境の自動化を追求している開発者

必要な環境

  1. Java SE Development Kit 6
  2. JAXB2を利用するため、1.5以上が必須です。
  3. Apache Maven 2

Amazon Web Serviceの登録ID(Subscription ID)の取得

 Amazon Web Serviceを利用するためには、登録ID(Subscription ID)を取得することが必要です。登録サイトは英語ですが、登録は無料です。登録IDは、以下のサイトで必要事項(Mailアドレスなど)を入力して取得します。

Mavenによる開発環境の構築

 Maven Archetype Pluginでベースとなるプロジェクトを作成します。

$ mvn \                              ← (1)
    archetype:create \
    -DgroupId=bookrack.webservice \
    -DartifactId=bookrack-webservice
  1. 実際は1行です。

 作成されたプロジェクトの構成は、次のとおりです。

+ bookrack-webservice
    + pom.xml
    + src/main/java/bookrack/webservice/App.java
    + src/test/java/bookrack/webservice/AppTest.java

設定ファイルの編集、追加

pom.xmlの編集

 必要なPackageと、Maven Surefire Pluginの設定を追加します。

pom.xml
<project>
  ...
  <dependencies>
    ...
    <dependency>                       ← (1)
      <groupId>commons-logging</groupId>
      <artifactId>commons-logging</artifactId>
      <version>1.1</version>
    </dependency>
    <dependency>                       ← (2)
      <groupId>commons-httpclient</groupId>
      <artifactId>commons-httpclient</artifactId>
      <version>3.1-rc1</version>
    </dependency>
  </dependencies>
  <build>
    <plugins>
      <plugin>                         ← (3)
        <artifactId>maven-surefire-plugin</artifactId>
        <configuration>
          <disableXmlReport>true</disableXmlReport>
          <useFile>false</useFile>
        </configuration>
      </plugin>
    </plugins>
  </build>
</project>
  1. Jakarta commons logging
  2. ロギングを利用します。
     
  3. Jakarta commons HTTP Client
  4. Web Serviceへのアクセスは、SOAPでなく、RESTを利用します。
     
  5. Maven Surefire Plugin
  6. ロギング、テスト結果をファイルでなく、画面に出力させます。

commons-logging.propertiesの追加

src/test/resources/commons-logging.properties
org.apache.commons.logging.Log =\
    org.apache.commons.logging.impl.SimpleLog    ← (1)
  1. Jakarta commons loggingのSimpleLog実装を利用します。

simplelog.propertiesの追加

src/test/resources/simplelog.properties
org.apache.commons.logging.simplelog.showdatetime = true

org.apache.commons.logging.simplelog.log.bookrack.webservice = trace ← (1)
  1. Packageごとのロギングレベルを指定します。

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この記事の著者

宮地 康彦(ミヤチ ヤスヒコ)

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