米Microsoftは、Windows 10の後継となる新OS「Windows 11」を6月24日(現地時間)に発表した。
Windows 11のリリースにあわせて、Microsoft Storeも更新され、Win32、.NET、PWAといったより多くのアプリケーションタイプをサポートするとともに、Amazonアプリストア経由でのAndroidアプリのサポートが提供される。さらに、Microsoft Storeは顧客の流れを維持し、厳選されたストーリーやコレクションの検索と発見が容易になるよう再設計され、「ポップアップ」ストアなどの新機能も搭載されるほか、より多くの収益分配オプションを用意する。
PWABuilder3を使用することで、Webアプリから数分でPWAを構築できるようになり、WebView2ランタイムも含まれるので、ハイブリッドWebアプリを構築するためのパフォーマンスが高く安全な方法としてWebプラットフォームを簡単に利用可能となる。
なお、すでに「Windows App SDK 0.8」の安定版がリリースされており、WinUI3の安定性を向上するとともに、「Visual Studio 16.10」をサポートした。「Windows App SDK 1.0」のリリースは、2021年後半を予定している。
また、新たなARM64エミュレーション互換ABIが提供され、ARM版Windowsにネイティブ対応したアプリを構築でき、ARM64ECを使用すればネイティブARMコードとエミュレートされたx64コードを同じプロセスまたはモジュールに混在させることが可能になる。
WinUI3を使用することで、丸みを帯びたジオメトリ、新たな図像やタイポグラフィ、マイクロインタラクション(Lottieアニメーションなど)、新たなカラーパレットが利用できるようになり、Micaのような新しいマテリアルや、スナップレイアウトも追加される。また、Reunion Windowingによってアプリケーションのウィンドウを簡単に作成・管理することが可能になっている。
さらに、ゲーム開発キット(GDK)をGitHubで公開しており、GDKにはPC用ゲーム構築のために必要な共通のツール、ライブラリ、ドキュメントが含まれるほか、開発者がゲームを作成、公開、収益化、スケーリングするのを支援するテクノロジーを提供するGame Stackコレクションに追加した。
Windows 11は、DirectStorageによってこれまでゲームコンソールでしか利用できなかったゲームプレイテクノロジーを利用可能となっており、PCIe 3.0以上のNVMe SSDと、DirectX 12およびShader Model 6.0をサポートするGPUと組み合わせることで読み込み時間が短縮され、より広大で詳細な空間を展開できるようになる。また、照明と色を強化してハイダイナミックレンジ化するAuto HDRも用意されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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