より優れたPython向けC APIの開発を目指す、HPyの開発チームは、最新版となる「HPy 0.0.2」を7月15日(現地時間)にリリースした。
HPyは、PythonをCで拡張するための新たなAPIを提供しており、現時点ではLinuxのみをサポートし、x86_64環境でのみテストされている。ただし、Windowsサポートはすでに最終段階までさしかかっており、次期リリースにはWindowsサポートの追加を予定する。
「HPy 0.0.2」では、CPython、PyPy、GraalPythonの、3つの異なるPython実装をサポートしており、10月リリース予定の「PyPy 7.3.6」、7月20日リリース予定の「GraalPython 21.2.0」には、「HPy 0.0.2」が含まれる予定となっている。
なお、現時点ではHPyは古いPython/C APIによって提供される完全なAPIのうち、ごく一部しかサポートしていないが、重要な拡張機能を作成するには十分であるという。また、現状ではアルファ版の状態であり、バージョン間で互換性のない変更が行われる可能性も高いため、利用にあたっては注意が必要となる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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