米Amazon Web Servicesは、次世代サーバストレージアーキテクチャ「Amazon EBS io2 Block Expressボリューム with Amazon EC2 R5bインスタンス」の一般提供を、7月19日(現地時間)に開始した。
Amazon EBS io2 Block Expressボリュームは、クラウドにおいてSANを提供するためのサーバストレージアーキテクチャで、開発者イベント「AWS re:Invent 2020」にてプレビューされている。
Amazon EBS io2 Block Expressボリューム with Amazon EC2 R5bインスタンスは、AWS Nitro Systemによって、Amazon EC2上でNAS機能の利用を可能にする。また、マルチアタッチやエラスティックボリュームといったio2機能をサポートしている。
従来、単一ボリュームのパフォーマンスを超えるためには、複数のボリュームをストライプ化する必要があったが、io2 Block Expressを使用することで追加コストなしで、ミリ秒未満の遅延でio2ボリュームの4倍のスループット、IOPS、および容量を備えたクラウドで最高のパフォーマンスのブロックストレージを取得できる。
io2 Block Expressアーキテクチャは、EBS I/O専用のNitro Cardに実装されているScalable Reliable Datagrams(SRD)プロトコルを使用して、AWS Nitro Systemベースのインスタンスと通信し、ミリ秒未満の遅延で最高レベルのパフォーマンスを提供する。モジュラーソフトウェアおよびハードウェアビルディングブロックも提供し、パフォーマンスの向上と新機能を、より高速に設計・提供可能な柔軟性を備えている。
現時点では、Amazon EBS io2 Block ExpressボリュームはR5bインスタンスを利用できる、すべてのAWSリージョンで使えるほか、他のリージョンでも間もなくサポートが開始され、将来的にはすべてのタイプのEC2インスタンスが、io2 Blockボリューム接続への対応を予定する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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