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GitLabが提唱する、「開発者としてのキャリアを時代遅れにしないためには」

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2021/10/12 11:00

目次

ソフトスキルを受け入れ、コラボレーションしよう

 GitLabが実施した2020年グローバルDevSecOps調査によると、開発者、セキュリティ専門家、運用チームメンバー、テスターの誰もが将来最も重要なスキルとして選んだのが「コミュニケーションとコラボレーション」でした。特に驚くことではありません。DevOpsチームメンバーは、ますます緊密に連携し、多くの場合、会社のさまざまな分野や新しい分野で働いていることに気づいています。そのような環境におけるコミュニケーションやコラボレーションはプロジェクトの成否を分ける違いになる可能性すらあります。

 「すべてを知りつくした頭脳を持つことはできません」と、GitLabのアメリカ大陸担当 シニアソリューションアーキテクトを務めるダーウィン・サノイ(Darwin Sanoy)氏は説明します。「一緒に仕事をするにはコミュニケーションとコラボレーションが必要です」

 開発者がコラボレーションスキルを洗練させる1つの方法は、組織内でオープンソーススキルを使用することです。これは「inner sourcing」と呼ばれる手法です。ソフトウェア開発企業のBitergiaでCEOを務めるジョゼ・マンリーケ・ロペス・デ・ラ・フェンテ(Jose Manrique Lopez de la Fuente)氏(GitLabヒーローでもあります)は「あなたは1人でオープンソースを開発しているのではありません。世界中の何百人もの開発者と開発をしています。考えてみてください。他の開発者と協力して学んだスキルで、どうすれば自分のチームとつながっていない人たちと率直に接することができるでしょうか。どうすれば会社で起きていることにもっと関与できるようになるでしょうか。より多くの開発者がこうしたスキルを実践すればするほど、より簡単にできるようになります」とアドバイスします。

テクノロジーだけでなく、多くの基本的な技術に精通しよう

 意外に思うかもしれませんが、将来を見据えたキャリアのためにすべきこととは、必ずしも新しいテクノロジーを熱心に学ぶこととは限りません。私たちの調査では、開発者の28%がAIを将来のために知るべき重要なスキルと回答していますが(おそらく間違っていません)、ほとんどの専門家はその1つの専門領域にすべてのあなたのエネルギーを投じるのは賢明ではないと考えています。

 「キャリアは波に乗るように、何かの専門性から別の専門性へと移っていくのがベストな方法です。勢いを増しているが、まだ最先端ではないものを見つけてください」とダーウィン氏はアドバイスします。GitLab製品管理ディレクターCI/CDジェイソン・ヤボルスカ(Jason Yavorska)氏は基本を磨くことを提案します。「ある分野の専門家よりもジェネラリストになりたいなら、トラブルシューティング、モダンなスタックについての最新知識、多くの基本的なことについて確かな技術スキルが必要になります」

 今は大きく引いて大局を見定める時だと、Red HatのDevOpsグローバルパートナー シニアソリューションアーキテクトのフィリップ・ラム(Philip Lamb)氏は提案しています。彼もまたこうした一般化の力を支持する立場です。「特定のツールやソフトウェアに重点を置くのではなく、プロセスに重点を置き、DevOpsがもたらす変化の海を明確に理解するようにしましょう。また、DevOpsは組織ごとに異なって見えることを忘れないでください」と言います。

自分ができることを賢く選びましょう

 何よりも心に留めておくべきことを1つ挙げるとすれば、「AIが得意とすることは避けてください」とジェイソンは言います。Forrester Research(および他の多くの企業)はAIが10年以内にコードを作成できると考えています。ジェイソンは「AIと機械学習は、あなたのキャリアにとって最も混乱を招くものになる可能性があります。基本的なところから仕事をするなら、あなた自身が冗長になる可能性があります。あなたが(人間として)できることに集中してください」と言います。



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連載:世界の視点で見る、ソフトウェア開発の未来

著者プロフィール

  • Valerie Silverthorne(ヴァレリー・シルバーソーン)

     30年近くライター兼エディターとして活躍。これまでビジネス、貿易、テクノロジー、不動産、ライフスタイルのトレンドを取材し、サンノゼ・マーキュリー・ニュースのビジネス・ライターとして受賞歴があり、フォーブス誌の「30歳以下の30人」のトップ・ジャーナリストにも選出されている。2019年4月にGitL...

  • 伊藤 俊廷(イトウ トシタカ)

     日本のSIerでソフトウェア開発、プロジェクト管理、技術調査、海外勤務等の業務に従事し、自身でも新しい開発ツールの導入、組織の文化醸成の難しさを痛感した。その後、開発経験を活かし、アプリケーションセキュリティベンダーにて、セキュリティテストのソリューションを戦略顧客に導入する任務を担った。現在は、...

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