米Googleは、同社が提供するサーバレスコンテナプラットフォームCloud Runに、リクエスト処理以外にもコンテナインスタンスにCPUを割り当てられる機能を導入したことを、9月14日(現地時間)に発表している。
これまでは、Cloud Runはデフォルトでリクエスト処理以外にCPUを割り当てられなかったため、応答を返した後にバックグラウンドタスクやその他の非同期処理作業を実行する場合や、バックグラウンドスレッドでCPUへのアクセスを想定するOpenTelemetryなど監視エージェントの活用、GoroutinesまたはNode.js async、Javaスレッド、Kotlinコルーチンの使用などで問題が発生する場合があった。
なお、新機能を使用してCPUが常に割り当てられている場合でも、Cloud Runの自動スケーリングは有効であり、着信トラフィックを処理する必要がない場合はコンテナインスタンスを終了する可能性がある。インスタンスは、リクエストの処理後15分を超えてアイドル状態になることはない。
Cloud Runの最小インスタンスと組み合わせると、CPUリソースへのフルアクセスで一定数のコンテナインスタンスを稼働させ続けることが可能になり、Cloud Pub/Subでストリーミングプルを使用したり、サーバーレスKafkaコンシューマーグループを実行したりといった、新たなバックグラウンド処理のユースケースを実現できる。
CPUの常時割り当てをオプトインすると、コンテナの開始から終了まで、コンテナインスタンスの存続期間全体に対して料金が発生する。Cloud Runの無料利用枠は引き続き適用され、Committed Use Discountsを使用すれば、1年間の契約で最大17%の割引が受けられる。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です