米Microsoftは、.NET用の新たなAzure SDKリソース管理ライブラリである「Azure.ResourceManager」のプレビュー版を、10月15日(現地時間)にリリースした。
Azure.ResourceManagerでは、ResourceIdentifierをコンテキストとして取り込むことで、従来のようなメソッド呼び出しでのスコープパラメーターの受け渡しが不要となっている。
また、さまざまなレベルで動作するメソッドが、それらのコンテキストに移され、ListAll()はSubscriptionオブジェクト上で、GetAllVirtualMachines()と呼ばれるメソッドとなった。さらに、List()はResourceGroupオブジェクト上のGetVirtualMachines()と呼ばれるメソッドとなり、GetAll()で不一致のリソースグループとサブスクリプションを誤って渡すという問題を解消している。
ほかにも、コンテキストをすべてのレベルからカスケードダウンできるようになり、複数のクライアントを構築してそれらの間でコンテキストを渡す必要がなくなるとともに、新たな標準タイプのリソースとして、詳細をDataタイプとして公開する、Dataプロパティを含む完全なリソースクライアントである「.cs」、特定のリソースを構成するモデルを表す「Data.cs」、特定の親リソースに属するリソースのコレクションに対して実行できる操作を表す「Container.cs」が導入されるなど、さまざまな新機能によって.NET SDKを使用したAzureリソースの管理を、従来よりもはるかに容易にした。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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