米HashiCorpは、あらゆるアプリケーションに対応した、シンプルで柔軟なワークロードオーケストレータHashiCorp Nomadの最新ベータ版「HashiCorp Nomad 1.2 Beta」を、10月14日(現地時間)にリリースした。
「HashiCorp Nomad 1.2」では、新たなジョブタイプとして、クラスタ全体の短期間のタスクを対象に、クライアントノードで実行されるソフトウェアを定期的にアップグレードしたり、ガベージコレクションやバックアップをスケジュールどおりにトリガーしたり、クライアントメタデータを収集したり、1回限りのクライアントメンテナンスタスクを実行したりするための、sysbatchが導入されている。
sysbatchは、updateスタンザなしで機能し、制約によって除外されていないクラスタ内の任意のノードで実行され、ジョブが送信された時点で準備ができているクライアントでのみ実行される。また、スケジュールに基づいて実行が可能で、パラメータを使用した実行をサポートするdispatchも用意されている。
従来のバッチジョブとシステムバッジジョブでは、ジョブステータスセクションがアップグレードされ、Not ScheduledとDegradedという新たなステータスが追加された。
Not Scheduledは、ジョブを実行しなかったクライアントノードであり、属性に基づいてノードを除外した制約が原因であるか、ジョブの実行後にノードがクラスタに追加されたことが原因である可能性を意味する。また、Degradedはジョブに対する割り当てが正常に完了しなかった状態を示す。
ほかにも、NomadのパッケージマネージャーであるNomad Packがテクノロジープレビューされており、Nomad Packでは再利用可能なアプリケーションのデプロイメントを簡単に定義できるようになっている。それぞれのパッケージは、Nomadとともにデプロイされるリソースのグループであり、テクノロジープレビューではリソースがNomadのジョブである必要があるが、将来的にはボリュームとACLポリシーが追加される見込みである。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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