米HashiCorpは、ワークフロー全体でのビルドの更新を追跡および自動化できる「HCP Packer」のパブリックベータ版を、10月19日(現地時間)に公開した。
HCP Packerは、単一のソース構成から作成された複数のクラウドに対するマシンイメージにおいて発生しがちな、誰が何を維持しているのか、イメージが時間の経過とともにどのように変化したのか、どこにデプロイされているのか、どのように更新するのかを理解するのが難しいという問題に、プロビジョニングパイプライン全体のビルド管理を自動化することで対処する。
HCP Packerを使用することで、カスタムメタデータを既存のPackerイメージに統合することが可能になり、メタデータによって他のイメージ間およびデプロイメント全体で、これらのイメージがどのように使用されているかを追跡できるようになるため、クラウド全体のイメージのライフサイクルを追跡し、PackerおよびTerraformのライフサイクル全体のイメージ更新を自動化するのに役立つ。
既存のPackerビルドをHCP Packerに接続することによって、イメージの管理者や関連するバージョン管理リポジトリといった、イメージに関する適切なメタデータの確認が可能になり、UIまたはAPI経由でもたらされる情報を使用して、クラウド環境全体でイメージを活用したダウンストリームビルドを追跡できる。組織内の複数のチームがイメージを使用している場合は、どこで更新を行う必要があるかが正確にわかるようになっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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