米Amazon Web Servicesは、既存のオンプレミスカメラからの複数のビデオストリームを分析するアプリケーションを実行するための、AWS Panorama Applianceの一般提供を、10月20日(現地時間)に発表した。
AWS Panorama Applianceを使用することで、製造部品の欠陥の発見など生産ラインの目視検査をすばやく簡単に実行したり、ドライブスルー待ち行列の監視などクイックサービスレストランでの顧客体験を向上させたり、商品の配置、在庫確認などの改善といった実店舗のレイアウトを最適化したりすることが可能になる。
AWS Panorama Applianceは、既存のオンプレミスカメラとコンピュータービジョンを使用して、ローカルでビデオストリームを分析することによって、運用の改善やコストの削減を支援する。AWS Panorama Applianceをネットワークに接続して、分析用のビデオフィードを特定することで開始でき、コンピュータービジョンの処理はエッジのAWS Panorama Applianceでローカルに行われるため、帯域幅のコスト節約が可能になり、インターネット帯域幅が制限されている場所でも使用できる。
さらに、Amazon SageMakerによって、モデルをAWS Panorama Appliance自体にデプロイすることが可能になっており、独自のコンピュータビジョンアプリケーションを構築したくない場合に向けて、Deloitte、TaskWatch、Vistry、Sony、Accentureなどのパートナーから、製造、建設、接客、小売、その他の業界にわたる独自のユースケースに対応できる幅広いソリューションが提供されている。
AWS Panorama Applianceは、AWS Elementalを通じて米国、カナダ、イギリス、EUで販売されており、AWS Panoramaサービスは現時点で米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、カナダ(中部)、ヨーロッパ(アイルランド)にて利用可能で、数か月以内に利用できるAWSリージョンが追加される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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