Flutter開発のデメリットとは
メリットに続いて、Flutter開発を行う際に注意しておきたいポイントも紹介します。目指すサービスによっては、Flutterが開発に向かないケースもあるため、事前に検討する必要があると思います。
1.各OSや最新機能への対応と連携
AndroidやiOSでは日々最新OSへのアップデートや新機能のリリースが行われます。ネイティブでは、基本的にベータ版がリリースされ、OSや新機能へ対応を素早く行うことができますが、FlutterはこれらのOSや新機能への対応は基本的にリリース後となってしまいます。
Android/iOS特有の機能を利用する場合や、複雑な仕様で細かなカスタマイズが必要な場合には、各OSで個別に開発をする必要があります。
2.プラグインの開発やネイティブの知識が必要
Flutterでは既成のプラグインを利用することが可能です。しかしプラグインが提供するインターフェースが利用したい形式になっていなかったり、必要な機能を実装していないケース、また複数のプラグインを組み合わせる場合には、ライブラリが競合することもあります。
また、メンテナンスの放置が原因でエラーとなり、結果として運用面でネガティブな事象が起こる可能性もあります。そのため必要なプラグインが存在しない場合には、ネイティブ言語を書き、プラグインなどを作ることになります。
3.Flutterを扱える人材が少ない
Flutterは比較的新しいフレームワークで、まだまだ扱える技術者が少ないのが現状です。そのため、 Flutterでのアプリケーション開発をスムーズに進行するためには、人材やリソース確保の問題が発生します。
また、リリース先について「Google Play」と「AppStore」でそれぞれ異なります。そのため、結果として通常のAndroid/iOSアプリと同じ扱いとなり、両者のネイティブな特性を理解している人が対応する必要があります。