チェコのJetBrainsは、同社が実施したプログラミング言語Kotlinの機能に関するアンケート調査の結果を、12月9日(現地時間)に発表した。
同調査では、Kotlinユーザーに対して以下の3つの質問が行われたほか、Kotlinの使用年数やKotlinの使用目的などが質問され、1540件の回答が寄せられている。
- Kotlinに追加してほしい機能(3つまで選択、回答必須)
- Kotlinに実装してほしくない機能(1つ)
- 実装してほしくない機能を挙げた理由
Kotlinに追加してほしい機能のトップ3には、
- マルチキャッチおよび共用体型(45%)
- コレクションリテラル(32%)
- 拡張機能とプロパティに関する複数のレシーバ(30%)
がランクインした。なお、追加してほしい機能のうち、いくつかは実装してほしくない機能の上位にも含まれている。
あわせて、マルチキャッチと共用体型の実装方法について尋ねた質問では、87%が共用体型を支持しており、残りの13%は最新のJava APIは例外をそれほど乱用しないため、例外に特定の変更を加えないことを求める回答であった。
Kotlinに実装してほしくない機能については、(回答が必須でなかったため)それほど多くの反対意見は寄せられていなかったが、
- Iや&のようなオーバーロード可能なビット演算子(10%)
- パッケージプライベート可視性(7%)
- null許容型かつプリミティブ型のlateinit(6%)
という結果となっている。
そのほか、回答者の71%が2年以上Kotlinを使用しており、85%が本番のコードでKotlinを使用していることが明らかになった。また、Kotlinで開発したソフトウェアの種類としては、サーバサイド(67%)が最多で、Android向けモバイルアプリ(49%)が続いている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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