JupyterのPythonカーネルであり、対話的なPython実行環境であるIPythonの開発チームは、最新版となる「IPython 8.0」を1月12日(現地時間)にリリースした。
「IPython 8.0」では、既存のコードベースに対するさまざまな改善と、いくつかの新機能が含まれている。
新機能としては、CLIでのBlackによるコードの再フォーマット、ゴーストの提案、エラーノードを強調表示するトレースバックが追加され、複雑な式のデバッグが容易になった。
あわせて、非推奨で使われていないコードや、古い依存関係が削除されたほか、ビルドプロセスはpyproject.tomlへの移行が進められている。
なお、現在もsetuptoolsが必要であり、setup.pyファイルも存在するが、近いうちに削除/簡素化されるという。IPythonのwheelsとsdistは、setup.pyを直接呼び出す代わりに、python -m buildを使用してビルドできるようになった。
そのほか、NEP 29への準拠も行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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