米AdaCoreと独Ferrous Systemsは、自動車、航空電子工学、宇宙、鉄道といったさまざまな規制市場のニーズをサポートすることを目的に、安全性が認定されたRustツールチェーンである「Ferrocene」を共同開発することを、2月2日(現地時間)に発表した。
Ferrous Systemsにとって、FerroceneはRustの技術的専門知識とRustコミュニティとの関係を活用し、Rustをミッションおよびセーフティクリティカルな組み込みソフトウェア開発における重要な位置づけへと変える機会となる。
AdaCoreにとっては、Ferroceneの開発への協力を通じて、同社による長年のAdaへの取り組みを補完し、安全を認定されたAdaツールチェーンの開発で培ってきた専門知識をRustコミュニティへ拡大する機会を提供する。
具体的には、Ferrocene Rustコンパイラをさまざまな安全基準に適合させることを目的とした取り組みを行い、最終的には動的/静的分析ツールの開発、およびそのツールがさまざまな安全基準からの認定を取得することを目指す。また、安全性が認定された言語サポート(libcore)やユーザーライブラリの開発も検討している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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