米Microsoftは、macOS用統合開発環境の最新バージョンとなる、「Visual Studio 2022 for Mac 17.0」の一般提供を5月23日(現地時間)に開始した。
「Visual Studio 2022 for Mac 17.0」では、IDEのフロントエンドUIが完全にネイティブなmacOS UIに置き換えられるとともに、IDEのバックエンドが.NET 6で実行するものに置き換えられている。これらの変更によって、これまでのバージョンの中でもっとも高い応答性を実現した。
さらに、IDEを.NET 6上で動作するようにしたことで、Appleシリコン(ARM64)でのネイティブ実行が可能になり、大規模なソリューションを開く場合など、Visual Studio 2019 for Macと比較して最大50%高速化されている。
また、.NET 6およびC# 10を使用してアプリケーションを構築できるようになったほか、Azure Function v4もサポートしているため、.NET 6上でサーバレスアプリケーションの開発が可能になった。なお、「Visual Studio 2022 for Mac 17.0」では.NET MAUIがサポートされていないが、最新のプレビューリリースでは.NET 6および.NET MAUIを使用した、iOS、Android、macOSアプリケーションのクロスプラットフォーム開発をサポートしている。
ほかにも、作業を確認してコミットするためのGit Changesウィンドウや、ツールウィンドウのドラッグ&ドロップ、サブワードナビゲーションといった、Windows版Visual Studioの機能のいくつかが、Visual Studio 2022 for Macでも利用できるようになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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