米Amazon Web Servicesは、ホストサーバに物理接続されたNVMeベースのSSDブロックレベルインスタンスストレージを利用した、Amazon EC2 M6idおよびC6idインスタンスの提供を、5月26日(現地時間)に発表した。
M6idインスタンスおよびC6idインスタンスは、3.5GHzのオールコアターボ周波数を備えたインテルXeonプロセッサ(Ice Lake)と、最大7.6TBのローカルNVMeベースのSSDブロックレベルストレージを搭載し、前世代のインスタンスと比較して、最大15%優れたコストパフォーマンスを実現する。
M6idインスタンスは、ログ記録やメディア処理といった高速かつ低レイテンシのローカルブロックストレージとともに、コンピューティングリソースとメモリリソースのバランスを必要とするワークロードに適する一方、C6idインスタンスは、動画エンコーディング、画像操作、メディア処理といった、高速かつ低レイテンシのローカルストレージへのアクセスを必要とするワークロードを含む、コンピューティングを多用するワークロードに適している。M6id、C6idともに、バッチ処理やログ処理といったデータの一時的な保存を必要とするアプリケーションや、キャッシュやスクラッチファイルを必要とするアプリケーションにも役立つ。
M6idインスタンスは、M5dインスタンスと比較して、vCPUあたりのストレージが最大58%増加するとともに、TBあたりのコストが34%削減された。またC6idインスタンスは、C5dインスタンスと比較して、vCPUあたりのストレージが最大138%増加し、TBあたりのコストが56%削減される。
M6idインスタンス、C6idインスタンスともに、最大128vCPUと512GB(M6id)または256GB(C6id)のメモリを備えた、より大きなインスタンスサイズ(32xlarge)によって、ワークロードの統合とアプリケーションのスケールアップをより簡単かつコスト効率よく行える。
なお、コンピューティングのコストパフォーマンスは最大15%改善され、メモリ帯域幅が20%向上しており、帯域幅が2倍に増加することで、Amazon EBSでは最大40Gbps、ネットワークでは最大50Gbpsのパフォーマンスを実現している。
M6idインスタンス、およびC6idインスタンスは、米国東部(オハイオ、バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、欧州(アイルランド)リージョンにて、オンデマンド、スポット、リザーブドインスタンスとして、またはSavings Planの一部として利用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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