チェコのJetBrainsは、オープンソースのオブジェクト指向プログラミング言語Kotlinの最新バージョンとなる、「Kotlin 1.7.0」を6月9日(現地時間)にリリースした。
「Kotlin 1.7.0」では、Kotlin/JVM K2コンパイラのアルファバージョンが追加されたほか、言語機能の安定化、JVMやJavaScript、Nativeプラットフォームのパフォーマンス向上が行われている。
新たに追加されたKotlin/JVM K2コンパイラは、パフォーマンスが大幅に向上しているものの、現状ではJVMでのみ利用可能で、kaptを含むコンパイラプラグインは動作しない。
言語機能としては、Gradleによるインクリメンタルコンパイルへのアプローチが変更され、非Kotlinモジュール内で行われた変更に対してもインクリメンタルコンパイルがサポートされるようになったほか、非nullable型およびビルダー推論における安定性向上、他の型が指定されている場合に引数の型を自動で推論可能にする型引数におけるアンダースコア演算子の追加などが行われた。
そのほか、インラインクラスのインライン値への委譲による実装に対応しており、メモリを割り当てない軽量ラッパを作成できるようになっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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