プログラミング言語「Rust」の開発チームは、Rust Language Server(RLS)が廃止され、rust-analyzerが採用されたことを、7月1日(現地時間)に発表した。
RLSのビルドは、少なくとも「Rust 1.64」(2022年9月22日リリース予定)までリリースされるものの、以降は新たなリリースが行われないため、rust-analyzerへ移行する必要がある。
RLSは、Language Server Protocol(LSP)の実装であり、コードチェックやリファクタリングといったプロトコルをサポートするエディタを通じて拡張機能を提供している。一方で、RLSのアーキテクチャにはいくつかの制限があり、インタラクティブ環境に必要な低遅延で高品質の応答を提供することが困難になる可能性があったことから、今回の廃止およびrust-analyzerの採用に至った。
近日中に、公式なVisual Studio Code向けの拡張機能であるrust-lang.rustは非推奨となり、ユーザーに対する移行に関する通知が実装される。また、RLSのビルド終了後は、RLSが使用できなくなったことをユーザーに通知する、小さなLSP実装への置き換えを予定している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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