アトノイは、「Solana(ソラナ)」での開発をより効率的に行うための、開発者向けライブラリ「Solana Suite」をオープンソースソフトウェアとして7月20日に公開した。
同社は、ブロックチェーンプラットフォーム「Solana」での開発をより身近にしたいという思いから、開発者向けライブラリ「Solana Suite」をオープンソース化した。
Solana Suiteは、ブロックチェーンサービス、Dapps開発で必要とされる機能をモジュール化して1つのSDKにまとめている。そのため開発者は少ないコードでやりたいことの実現が可能になり、開発コストの削減につながる。加えて、Solana Suite自体はTypeScriptで実装されており、Node.js用(CJS)、Browser用(MJS)両環境にトランスパイルされる。サーバー、クライアントどちらの環境でも同一コードで利用することが可能となっている。
また、全ての関数のレスポンス型は関数型言語で導入されているResult<T, E>型で返す。エラー時にもExceptionをthrowすることはないので、Solana Suiteを導入したサービスで意図しない処理中断(大域脱出)が発生しない。利用者は適切なレスポンスハンドリングにより想定された実装が可能。加えて、Walletアドレス、トークンアドレスによる検索、送信元アドレス、送信先アドレスによるフィルター機能、transfer、mint、createなどトランザクションタイプによる検索機能を使うことが可能。
複数のトランザクションをまとめて、単一トランザクションとして実行することにより、トランザクション手数料の削減が可能になる。またRPCサーバーへのリクエスト数の軽減にもつながり、Rate Limitエラーを回避しやすくなる。
SOL/トークンの転送、NFT Mint、メモ作成などマルチシグを必要とする処理をサポートしている。SOL/トークンともにほとんど同様のコードでマルチシグが実現できる。
アトノイは、Solana Suiteを公開することで、ブロックチェーン関連の開発をより加速させ、既存サービスとも連携していくことでWeb3.0、自律分散型社会の実現を目指す。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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