小型・高速・自己完結型で、フル機能のSQLデータベースエンジンを実装したC言語ライブラリであるSQLiteの開発チームは、最新バージョンとなる「SQLite 3.40.0」を、11月16日(現地時間)にリリースした。
SQLite 3.40.0では、SQLiteをWASMにコンパイルして、Webブラウザで実行する機能(ベータ版)が追加されたほか、破損したデータベースファイルから一部コンテンツを復旧できる、リカバリ拡張機能が追加されている。
さらに、クエリプランナが強化され、63列を超えるテーブルにおいて、63列目以降の列がクエリで使用され、インデックスによって参照されている場合、カバリングインデックスの認識が可能になり、式を再計算するのではなく式のインデックスに含まれる式の値を抽出するようになるなどの変更が行われた。
ほかにも、データベースファイルの名前を表すために用いられるtypedefであるsqlite3_filenameの追加や、sqlite3_value_encoding()インターフェイスの追加、SQLITE_DBCONFIG_DEFENSIVEの拡張によるschema_versionの変更禁止、PRAGMA integrity_check文の機能強化など、さまざまな機能追加・改善が実施されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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