米VercelはReact向けのデータ取得ライブラリ「SWR」の新版「SWR 2.0」を12月9日(現地時間)に公開した。SWRはMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。
SWRは、外部システムなどからデータを取得してユーザーインターフェースに表示する際に、キャッシュと非同期処理を駆使してユーザーインターフェースの反応速度を確保しながら、最新のデータを表示するようにする機能を提供する。
SWR 2.0では、データ更新機能を提供する新しいAPI「useSWRMutation」を追加した。データ更新機能を提供するAPIとしてはすでに「mutate」などが存在するが、これまでのAPIは、即時にデータを更新するものだった。一方useSWRMutationでは、トリガーを設定しておき、トリガーを受け取ったときにデータを更新する。
「mutate」APIには、フィルター機能が加わった。戻り値として複数のデータを受け取ったときに、特定の条件に当てはまるデータだけを書き換えるといったことが可能になる。
さらに、Webブラウザの拡張機能である「SWRDevTools」が加わった。SWRのキャッシュや、取得したデータの中身などを見てデバッグができる。SWRDevToolsには、Google Chromeに対応するものと、Firefoxに対応するものがある。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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