Googleは、同社が2年前に発表した「LaMDA(Language Model for Dialogue Applications:対話アプリケーション用言語モデル)」を活用した実験的な会話型AIサービス「Bard」を、信頼できるテストユーザーに公開したことを、2月7日に発表した。
Bardは、世界の幅広い知識と大規模言語モデルの能力・知性・創造性を組み合わせることを目指しており、Webからの情報を活用して最新で質の高い応答を提供する。また、創造性を引き出し、好奇心の出発点になる可能性も秘めており、NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による新発見を9歳の子どもに説明したり、現代サッカーにおける最高のストライカーについて学んだりといった、スキルの習得にも役立つ。
現時点では、まず必要な計算力が大幅に少なく、より多くのユーザーに提供が可能であり、より多くのフィードバックを得られる軽量バージョンのLaMDAを公開する。外部からのフィードバックと内部テストを組み合わせて、Bardの回答が品質・安全性・現実世界の情報の根拠の高い基準を満たしているかの確認を行っていく。
3月には、個人の開発者、クリエイター、企業にLaMDAを活用した「Generative Language API」の試用提供を開始し、その後さまざまなモデルの提供を予定している。さらに、やがてはAIを使った、より革新的なアプリケーションを簡単に構築できるようなツール群やAPIの開発を予定する。なお、開発者向けの詳細については近日中に発表される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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