米Googleは、スマートフォン向けオペレーティング・システム「Android」の次期版である「バージョン14」の開発者プレビュー版を公開した。Android 14の開発者プレビューとしては初めてのものになる。
Android 14では、スマートフォンだけでなく、タブレットや折りたたみ可能な端末に対応するために、さまざまな画面サイズに対応させる仕組みを取り入れた。さらにAndroid 14では、画面に表示している文字を200%まで拡大できるようになった。従来は最大でも130%にしか拡大できなかった。200%まで拡大すると、見出しの文字などが大きくなりすぎてかえって見づらくなるという問題が発生するが、今回のベータ版では、大きく表示されている文字はあまり拡大せず、小さい文字を大幅に拡大するように自動的に制御する。
そして、Android 14からtargetSdkVersionが23未満のアプリケーションをインストールできなくなる。これは、2015年にAndroid 6.0と合わせて導入したランタイム権限の機能を回避するために、targetSdkVersion 22を使って開発したマルウェアが存在しているためだ。targetSdkVersionに制限を設け、ランタイム権限の機能を使わざるを得ないようにして、マルウェアの侵入を避けることが目的だ。
さらに、2月6日(現地時間)にアルファ版を公開した「Credential Manager」を導入し、パスキーによる認証に対応した。
Googleは今回のベータ版のシステム・イメージを配布している。このシステム・イメージは、Pixel 7 Pro、Pixel 7、Pixel 6a、Pixel 6 Pro、Pixel 6、Pixel 5a 5G、Pixel 5、Pixel 4a(5G)で動作する。対応するスマートフォンがない場合は、Android Studioのエミュレーターで動作させることが可能だ。
今後は3月に開発者プレビューのバージョン2、4月にはベータ1、5月にはベータ2を公開する予定。そして、6月配布のベータ3で安定版となり、7月にはベータ4とベータ5を公開し。その後に正式版を公開する予定となっている。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です