米Amazon Web Servicesは、Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2) M7gインスタンスと、Amazon EC2 R7gインスタンスの一般提供を2月13日(現地時間)に発表した。
これらのインスタンスは、AWS Graviton3プロセッサを搭載し、Graviton2ベースのインスタンスと比較して最大25%優れたパフォーマンスの提供を可能にしている。また、AWS Graviton2プロセッサと比較して最大2倍の浮動小数点演算、最大2倍の暗号演算、最大3倍の機械学習パフォーマンスを提供する(bfloat16サポートを含む)。
どちらのインスタンスも、DDR4と比較して50%広いメモリ帯域幅を提供する、最新のDDR5メモリを備えており、メモリ内のデータへの高速アクセスを実現している。また、AWS Nitro System上に構築され、Amazon EC2 M7gインスタンスはアプリケーションサーバ、マイクロサービス、ゲームサーバ、中規模のデータストア、キャッシングフリートといった、汎用ワークロード向けに適する。一方、R7gインスタンスはオープンソースデータベース、インメモリキャッシュ、リアルタイムのビッグデータ分析といった、メモリを集中的に使用するワークロードに適している。
なお、Graviton3ベースのインスタンスは、同等のEC2インスタンスと同じパフォーマンスでも、最大60%少ないエネルギー使用率なので、クラウドでの二酸化炭素排出量を削減できる。スケーラビリティを高めるために、どちらのインスタンスもベアメタルを含む9つの異なるインスタンスサイズで使用可能で、最大30Gbpsの拡張ネットワーク帯域幅と、最大20Gbpsの帯域幅をAmazon Elastic Block Store(Amazon EBS)に提供する。Elastic Fabric Adapter(EFA)ネットワーキングのサポートは、16xlargeおよびベアメタルサイズで提供される。
Amazon EC2 M7gインスタンス、R7gインスタンスともに、米国東部(オハイオ、バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、欧州(アイルランド)のAWSリージョンにて利用できる。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です