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これだけは押さえておきたい! AWSサービス最新アップデート

re:Invent 2022で発表された新アップデート~EventBridge Pipes、Officeライセンス込みAMI、CloudWatch Logs~

第7回


Microsoft Officeライセンス込みのAMIの提供が開始に

 AWSでMicrosoft Officeライセンス込みのAMIが提供されるようになりました。

 これによって、AWSでOffice製品を利用する方法は以下4つになりました。

  1. EC2 Dedicated HostsまたはEC2ハードウェア専有インスタンスでMicrosoft Officeの永久ライセンスをBYOLする(ライセンスが2019年10月1日より前に購入されていること)(※1)
  2. SPLAで購入したMicrosoft Officeライセンスを通常のEC2インスタンスにインストールする
  3. WorkSpacesでMicrosoft Office Professional Plusがバンドルされているイメージを利用する
  4. Microsoft Officeライセンス込みのAMIを利用する←New

※1 ライセンスは2019年10月1日以前に利用可能だったバージョンのみアップグレード可能

 まずは、皆さんが1番気になるであろうコストについてご紹介します。

 結論としては、WorkSpacesの方が圧倒的に安いです。WorkSpacesでOffice製品を利用する場合、通常の利用料に追加で約15ドル/月支払うことで利用できますが、Officeライセンス込みAMIを利用する場合は、1ユーザあたりのライセンス費用約31ドル/月に加えて、AWS Managed Microsoft ADの利用料が約106ドル/月がかかります。どうしてもサーバでないといけない用件でない限りは、WorkSpacesの利用をお勧めします。

 次に、Officeライセンス込みAMI利用時の前提条件をご紹介します。前提条件は以下のとおりです。

  • AWS Managed Microsoft ADでOffice入りEC2用のOSユーザを管理していること
  • VPCでDNSホスト名とDNS解決を有効化していること
  • Office入りEC2がAWS Systems Managerと通信ができること
  • VPCエンドポイントを利用する場合、VPCエンドポイントにTCP1688を許可するセキュリティグループがアタッチされていること
  • EC2に信頼する通信元からTCP3389(RDP)のアクセスを許可するセキュリティグループを作成すること
  • Office入りEC2に必要な権限がアタッチされたインスタンスプロファイルを用意すること

 Officeライセンス込みAMIの利用手順は、公式ブログに詳細が記載されているので、ご利用の際はご参照いただければと思います。

 上記前提条件を満たして検証を行ったのですが、いくつか躓いたところがあったのでご紹介します。

 1つ目はLicense Managerの設定でエラーになることです。上記手順通りに設定を進めたところ、License Managerの設定箇所で「ValidationException」というエラーが発生しました。しかし、しばらく放置していたところエラーが解消され、その後は正常に進めることができました。本検証時の一時的な問題だったと思われますが、同様の事象が発生しエラーが解消されない場合には、AWSサポートにお問い合わせいただくことをおすすめします。

 2つ目はすべての設定が完了したのにOffice入りEC2インスタンスへ接続できないことです。Fleet ManagerからLicense Managerに登録したユーザでEC2インスタンスにログインしたところ、「Generic Error」と表示されログインすることができませんでした。原因はMicrosoft ADのユーザ作成時に「ユーザは初回ログイン時にパスワード変更が必要」にチェックを入れていたためで、上記チェックを外したユーザでログインしたところ、問題なく接続することができました。

 検証前は手順が複雑で構築するのにも一苦労しそうだという印象がありましたが、実際検証してみると躓きポイントはいくつかありましたが、意外と簡単に構築することができました。

 また、Microsoft Officeライセンス込みのAMIを利用することでLicense Managerでライセンス数を管理できるため、ライセンス管理面で少し楽になるのではないでしょうか。

 また、よくある質問のページに記載がある通り、2025年9月30日以降Microsoftのライセンスが持ち込めなくなるのでご注意ください。

次のページ
CloudWatch Logsで機密情報の自動マスキングが可能に

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この記事の著者

竹山 菜記(株式会社NTTデータ)(タケヤマ ナツキ)

 2019年にNTTデータに入社。 パブリッククラウドを活用したシステム基盤の構築・運用やオンプレミスからパブリッククラウドへのマイグレーション案件に携わる。 注目しているキーワードは"クラウドネイティブ"。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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