米Astro Technology Companyは、JavaScript/TypeScriptに対応するWebフレームワーク「Astro」の新版である「Astro 2.2」を4月5日(現地時間)に公開した。AstroはMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。
Astroの最大の特徴は、JavaScriptを可能な限りサーバー・サイドで処理し、クライアントには静的なHTMLだけを送信しようとする点にある。クライアント側でのJavaScriptの処理を排除することで、ページの読み込みからユーザーが操作可能になるまでの時間を短縮している。そして、「React」「Preact」「Svelte」「Vue」「SolidJS」「AlpineJS」「Lit」など多様なユーザー・インターフェイス構築用ライブラリを組み合わせて使えることも特徴だ。これらのライブラリのJavaScriptも可能な限りサーバー・サイドで処理する。
「Astro 2.2」ではまず、Webサイトを構成するファイルとして、CDN(Contents Delivery Network)上に配置したファイル群を指定できるようになった。設定ファイルに、CDNのURLを記入して、「astro build」コマンドを実行すると、CDNに置いたファイルにも、事前に設定したルールに従ってURLを設定する。この機能はSSG(Static Site Generator)、SSR(Server Side Rendering)のどちらのモードでも利用できる。
そして、前バージョンであるAstro 2.1から「実験的」という位置付けで加わった画像を操作する機能に変更が加わった。具体的には「image()」という、画像のメタデータを検証するAPIの動作が変わった。画像のメタデータはプロジェクトの設定ファイルにfromtmatterという形式で記述するが、Astro 2.1でのimage()APIの実装では、fromtmatterで記述した位置に画像ファイルが存在しないと、エラーになってしまっていた。そこで、Astro 2.2ではimage()の機能を変更し、メタデータを生成して付加する機能を持つようになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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