米Pulumiは、ジェネレーティブAIと大規模言語モデル(LLM)を活用して生産性を向上するIaCソリューション「Pulumi Insights」を、4月13日(現地時間)に発表した。
Pulumi Insightsでは、ジェネレーティブAIとLLMによってクラウドインフラストラクチャの学習、発見、構築を可能にするAIツール「Pulumi AI」を用意しており、Pulumi AIでは、plumini-ai CLIのプロンプトを通じて、複雑なクラウドインフラストラクチャを特定のAPIの知識がなくても、自然言語を使用してインタラクティブに構築できる。
また、組織内のすべての環境でマルチクラウドの検索と分析を提供する「Pulumi Resource Search」を用意し、すべてのAWS VPC、またはAWSとAzure内のすべてのVPC、またはすべてのクラウド環境で「production」タグを持つ全リソースを検索するクエリの発行が可能になる。クラウドプロバイダ、リソースタイプ、部門ごとの内訳といった使用状況に関する統計にもアクセスでき、クラウド消費傾向の可視化にも対応している。
あわせて、自然言語によるクエリの利用を可能にする、リソース検索用AIアシスタントのプライベートプレビュー提供も開始されており、自然な英語、スペイン語、フランス語、日本語のいずれかでリクエストすることで、正確な構文、型トークン、パッケージ名がわからないクエリを表現できるようになる。
なお、Pulumiの外部で定義および管理されているリソースをグラフに取り込んで、Pulumi Insightsで使用することも可能であり、Pulumiの外部で作成されたリソースに検索と洞察を適用できるようにする、Pulumi Cloud Importのプライベートプレビューも開始されている。
さらに、Pulumiスーパーグラフのデータを他のBIツールにエクスポートして、他の重要なビジネスデータと組み合わせることで、より深い分析を可能にする機能も搭載しており、Snowflake、Redshift、Databricksなどの独自のデータウェアハウスを使用して、Excel、Tableau、Looker、PowerBIといったBIツールでリソースデータを可視化し、コスト、コンプライアンス、その他さまざまな業務に関するレポートを作成できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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