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「Rust 1.71.0」が公開、末尾に「-unwind」が付くABIが安定化

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 プログラミング言語「Rust」の開発チームは、最新バージョンとなる「Rust 1.71.0」を、7月13日(現地時間)に公開した。Rustは、Apache License 2.0とMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。

 「Rust 1.71.0」では、C/C++などの言語で記述した関数などを呼び出す際に使用するABI(Application Binary Interface)の一部が安定化した。具体的には「C-unwind」など、末尾に「-unwind」が付くABIが安定化した。これらのABIは、プログラムで例外が発生したときやエラーが発生してパニックが起こったときに、プログラム全体を異常終了させずに、他言語で記述したものも含めて関数のスタックを元に戻す動作を定めている。ただしこの動作を標準とするには、Cargo.tomlファイルに「panic=unwind」と記述してプログラムをコンパイルする必要がある。

 また、Rustで作成したライブラリにNatvisフレークワークで使用するデータや、GDBのスクリプトを埋め込む機能も安定化した。埋め込んだデータやスクリプトは、デバッグ時にデータ構造を視覚的に表示するときに使用する。Rustの標準ライブラリでは、すでにデバッグ時にデータ構造を視覚的に表示できるようになっているが、今回安定化した機能によって、ユーザーが作成したライブラリでもデバッグ時にデータ構造を視覚的に表示できるようになる。

 また、Windows環境に限った機能だが、ダイナミック・ライブラリが持つ関数を呼び出すRustブログラムをビルドするときに、当該のダイナミック・ライブラリがない環境でもビルドできるようになった。

 このほか、18種類のAPIが安定化するなど、数多くの修正が加わっている。

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https://codezine.jp/article/detail/18052 2023/07/20 10:00

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