フルスタックのWebアプリケーション用ReactフレームワークNext.jsの開発チームは、最新バージョンとなる「Next.js 13.5」を9月19日(現地時間)にリリースした。
Next.js 13.5では、ローカルサーバの起動が22%高速化するとともに、HMR(Fast Refresh)が29%高速化、メモリ使用量が40%削減、パッケージのインポートが最適化されるなどパフォーマンスと信頼性が向上している。
開発チームはバージョン13.4以降、App Routerアプリケーションのパフォーマンスと信頼性の向上に重点を置いており、今回リリースされたNext.js 13.5におけるローカルサーバ起動やHMRの高速化、メモリ使用量の削減が実現した。こうしたパフォーマンスの向上は、低速な操作をキャッシュまたは最小限に抑えることによる作業量の削減、コストのかかるファイルシステム操作の最適化、コンパイル時の増分ツリー走査の進化、不要なブロッキング同期呼び出しの削減、大規模なアイコンライブラリの自動構成などの最適化によって達成している。
パッケージインポートの最適化では、以前のバージョンでサポートされたmodularizeImportsをoptimizePackageImportsオプションに置き換えることによって、インポートのマッピングを指定する必要がなくなり、インポートが自動的に最適化されるようになった。
ほかにも、イメージ読み込みの際に<Image>コンポーネントを使用しない高度なユースケースをサポートするためのunstable_getImgProps()関数が実験的に追加されるなど、さまざまな機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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