米Googleは、Webブラウザ「Google Chrome」の最新版となる「Chrome 117」の正式版を9月12日(現地時間)に公開した。Chrome 117はAndroid、iOS、ChromeOS、Linux、macOS、Windowsに対応し、ChromeのWebページや、Google Play Store、App Storeから無料でダウンロードできる。
Chrome 117では、アニメーションに関連する新たなCSSプロパティに対応した。具体的にはWebページの表示を少しずつ変化させていく「トランジション」に関係する機能を強化した。Chrome 117で新たに対応した「transition-behavior」プロパティは、「opacity」のような補間可能なプロパティだけでなく「display」のような離散プロパティもトランジションさせることを可能にする。
そして「overlay」プロパティは、Webページの最表層にダイアログやポップオーバーを表示させるときに、少しずつ表示させる、あるいは少しずつ表示を消すときに使用できる。このプロパティを指定することで、ダイアログなどをWebページの最表層に確実に表示させながら、トランジションさせることが可能になる。また、Webページを最初に表示するときからトランジションを発生させたいときに、トランジション開始前の状態をCSSに記述可能にする「@starting-style」ルールに対応した。
さらに、連想配列のデータをグループ化するJavaScript関数「Object.groupBy」と「Map.groupBy」が使えるようになった。配列のキーを指定して関数を呼び出すことで、指定したキーで配列をグループ化することができる。
Chrome 117ではこのほかにもいくつかの新機能が加わっているほか、セキュリティや不具合の修正も入っている。次のメジャー・バージョンである「Chrome 118」は、9月13日にベータ版を公開し、10月10日に正式版が登場となる予定だ。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です