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Windows・macOS・Linux対応のオープンソースファイルエクスプローラー「Spacedrive」α版がリリース

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 カナダSpacedrive Technologyは、Windows、macOS、Linuxに対応するファイル・エクスプローラー「Spacedrive」のアルファ版を10月6日に公開した。SpacedriveはGNUアフェロ一般公衆ライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。

 SpacedriveはWindows、macOS、LinuxのGUI画面で使用できるファイル・エクスプローラー。それぞれのOSが標準で備えるファイル・エクスプローラーは、ファイルを保存してある場所によってフォルダを分け、階層を作ってファイルを管理するが、Spacedriveは保存してある場所に関係なく、ファイルを一括で管理できる。クライアントPCのストレージやUSB接続のストレージ、ネットワーク接続のファイルサーバー、クラウドのファイル共有サービスなど、さまざまな場所に保存してあるファイルを、1つの仮想的な巨大ストレージに格納したかのように扱える。

 その基盤技術となるのが独自ファイルシステムである「VDFS(Virtual Distributed Filesystem)」だ。このファイルシステムはさまざまな場所にあるファイルのインデックスを集中管理する機能を提供する。Spacedriveに追加したファイルやフォルダを常に監視し、インデックスを更新し続ける。ファイルのメタデータやサムネイルなども管理するため、ネットワークが使えないときなど、保存場所には実際にはつながっていないときでも、ファイルの存在を確認できる。

 そして、それぞれのファイルに「タグ」を付けることも可能だ。タグを付けることで、ファイルの種類や保存場所に関係なく、同じタグが付いたファイルをまとめることが可能になる。また、独自ファイルシステムが持っているメタデータを活用することで、ユーザーはSpacedriveで管理しているファイルをキーワードで検索することも可能だ。

 現在はまだアルファ版の段階であり、DropboxやGoogle Driveなどのクラウドのファイル共有サービスには対応していないが、今後対応する予定となっている。さらに、iPhoneの「AirDrop」のようなファイル送信機能や、ファイルの暗号化などにも対応していくとしている。

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