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ITエンジニアの57%が生成AIを実際の業務に利用していることが明らかに、バルテスが調査

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 バルテスは、ITエンジニアを対象に実施した「生成AIの業務利用に関する実態調査」の結果を、同社の運営するメディア「Qbook」にて10月16日に発表した。同調査は、8月29日〜9月15日の期間に行われ、123名から有効回答を得ている。

 調査対象者に、自身の業務の中で生成AIツールや生成AIアプリを使っているかを尋ねたところ、「業務に本格的に取り入れている」という回答が13%に達するとともに、「試しに利用している」と「利用を検討している」を合わせた割合が63%を占めた。

 業務における生成AIツールの利用頻度を尋ねた質問では、「毎日利用している」が12%で、「週に数回程度」(36%)と合わせた割合が約半数に達している。

 業務における生成AIの用途としては(複数回答)、「文章作成」(46%)がもっとも多く、「文章要約」(31%)、「文章校正」(26%)がそれに続いた。また、簡単なコード作成やバグの検出、エクセル関数の作成といったプログラミング用途を挙げる回答も多い。

 おもに利用している生成AIを尋ねたところ(複数回答)、「ChatGPT」(75%)が最多となり、それに続く「Microsoft Bing」の倍以上に達した。そのほか、「Perplexity AI」「Teamsの自動文字起こし」といった回答もみられる。

 社内では、生成AI利用時のルールや制限が設けられているかを尋ねた質問では、「社内ルールを定めている」という回答が48%に達した。全体では、「制限されていない」という回答が44%を占めている一方、「使用を禁止されている」(8%)という回答もみられる。

 生成AIの業務利用が禁止されている理由としては、「入力した情報がこちらの意図していない使われ方をされる可能性について、危険性が少ない、確率は低い、といった曖昧な説明ばかりのため、会社としては許可できない」「まだガイドラインができていないため」「ハルシネーション、ディープフェイク、プライバシー、セキュリティ、著作権の問題を確実に解決できると言い切れないため」「システム部門にてツールの統一化を図っており、決定するまでは業務利用が禁止されている」といった回答が寄せられた。

 生成AIの業務利用に対する意見を尋ねたところ、ポジティブな意見としては「社内情報の流出防止、生成される情報の正確性・信頼性確保(学習対象データ源の限定)などの課題が適切に解消できれば、業務での使用範囲は広がり、業務の効率化も進むと考える」「生成AIツールの回答は『総和』になりがちと思っているので、それが課題に対する最善の解なのかを判断したり、生成AIツールから得られた回答をさらに尖らせていくようなスキルが必要になったりすると考えています」などが寄せられている。

 一方で、「社内の機密事項(検討段階の企画など)がAIを通じて社外に漏洩しないかを懸念しており、またAIに精通している技術者がまだそこまで多くないため、それらが業務への本格的なAI導入のボトルネックとなっている」「便利でかつ結果がもっともらしいが、情報が偏った画一的な方向にあると感じます。気づかず間違った方向に走るなどありそうだとも感じる」といった意見も寄せられた。

 なお、11月9日の15時〜16時30分には、AIに関するセミナー「生成AI時代にテストはどう変わるのか?AI活用の今と未来を探る」も行われる。参加費は無料で、事前登録が必要。

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