米MicrosoftのAzure Incubationsチームは、開発者とプラットフォームエンジニアが協力して、コスト、運用、セキュリティに関する企業のベストプラクティスにデフォルトで従うクラウドネイティブアプリケーションの提供と管理を可能にする、クラウドネイティブアプリケーションプラットフォーム「Radius」を、10月18日(現地時間)に発表した。
Radiusは、プライベートクラウド、Microsoft Azure、Amazon Web Servicesにまたがるアプリケーションのデプロイをサポートするオープンソースプロジェクトとなっている。
企業がクラウドへの移行を続けるにつれて、開発と運用全体にわたって発生する課題に対処すべく設計されており、Kubernetesなどの実証済みテクノロジ、TerraformやBicepといった既存のインフラストラクチャツールをサポートし、GitHub Actionsなどの既存の継続的インテグレーションおよび継続的デリバリ(CI/CD)システムを統合することで、アプリケーションチームとの連携を実現する。また、クラウドリファレンスアプリケーションであるeShopなどの複雑なマイクロサービスアプリケーションのような、多層Webプラスデータもサポートしている。
Radiusによって、開発者はアプリケーションを構成するすべてのコンポーネントを確認でき、新たなコンポーネントを追加すると、権限や接続文字列などを処理してコンポーネントをアプリケーションに自動的に接続してくれる。また、アプリケーションが使用するクラウドインフラストラクチャが、コスト、運用、セキュリティの要件を満たしていることを保証する。さらに、アプリケーションを依存するインフラストラクチャにバインドすることによって、アプリケーションとインフラストラクチャがどのように相互接続されているかを正確に示す、アプリケーショングラフの提供が可能になり、チームメンバーはアプリケーションの構成要素を表示して直感的に理解できるようになる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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