米Googleは、スマートフォン向けOS「Android」に「Credential Manager」の正式版を追加すると10月25日(現地時間)に発表した。Credential Managerは11月1日から利用可能で、APIレベル28以降のAndroidで動作する。
Credential Managerは、AndroidアプリケーションやWebサイトへのログインを容易にする機能で、ログインが必要な場面になると、その端末で使用したことがあるユーザー名を並べてユーザーに提示する。ユーザーはユーザー名を選択し、認証の手続きをすることでログインできる。
Credential Managerでは、パスワード認証に加えてパスキーを使った認証にも対応する。パスキーに対応するアプリケーションやWebサイトへのログインでは、ユーザー名を選択し、指紋認証や顔認証を済ませるだけでログインできる。パスワードを使用しないため、ユーザーがパスワードを覚えておく必要がなくなるほか、パスワード流出による情報漏えいや不正ログインを未然に防ぐことができる。Googleによるとすでに「Uber」や「WhatsApp」などのアプリケーションがパスキー認証に対応しているという。また、「1password」など数種類の認証情報プロバイダにも対応している。
開発者に向けてはCredential Manager APIを提供する。このAPIを利用することで、パスワード認証にも、パスキー認証にも対応するアプリケーションを作成できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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