VMwareは、Java開発のフレームワークであるSpringのアップデートと、「VMware Tanzu Application Platform」「VMware Tanzu Data Services」「VMwareVMwareは、Java開発のフレームワークであるSpringのアップデートと、「VMware Tanzu Application Platform」「VMware Tanzu Data Services」「VMware Tanzu Intelligence Services」の機能強化を11月14日に発表した。 Tanzu Intelligence Services」の機能強化を11月14日に発表した。
Spring Framework、Spring Bootは、Java開発で最も普及しているフレームワーク。今回、Spring Boot 3.2とSpring Framework 6.1の一般提供が開始された。本アップデートにより、開発者はGraalVMネイティブイメージを作成できるようになった。GraalVMネイティブイメージは、Spring BootとJava 21の仮想スレッド(Project Loom)を利用し、Javaコードをスタンドアロンの実行可能ファイル(ネイティブ・イメージ)に事前にコンパイルするテクノロジー。加えてSpring AIにより、アプリ開発プロセスにAI機能を追加することができるようになった。Tanzu Spring Health Assessmentの利用では、Springアプリポートフォリオの依存関係を把握し、セキュリティ上の問題を特定することもできる。
「Tanzu Application Platform」の機能強化では、開発者ポータルにDORA(DevOps Research and Assessment)の指標である、デプロイ頻度と変更のリードタイムが追加された。これらの指標は、チームのパフォーマンス追跡などに利用可能。
また「Tanzu Data Services」では、ML/AI機能が追加された。Tanzu GreenplumのMLエージェント(ベータ版)は、MLのセットアップとタスクを簡素化、効率化する。加えてTanzu GemFireのベクターデータベース拡張は、生成AIや自然言語処理など今後のユースケースに備え、低遅延のクエリを提供する。
「Tanzu Intelligence Services」は、組織がアプリ・クラウドのコストやパフォーマンスを把握し、改善するのを支援するサービス。Tanzu CloudHealthでは、GreenOpsのサポート(ベータ版)により、クラウドのサステナビリティ目標の達成を支援するほか、Tanzu Guardrailsでは、プロアクティブなガバナンスと継続的なコンプライアンスの確保を強化する。さらにTanzu Application Catalogでは、OSSを企業に合わせてカスタマイズするとともに、ソフトウェア部品表(SBOM)のインベントリを一元的に表示する機能により、セキュリティを強化する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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