チェコのJetBrainsは、世界中の開発者26348名を対象に実施した調査結果をまとめたレポート「2023年開発者エコシステムの現状」を公開している。
調査結果によれば、使用しているプログラミング言語ではJavaScriptが1位ながら、その人気がわずかに低下しており、Rustの人気が高まりつつある。一方、iOS開発者に人気だったObjective-Cは、米AppleがSwiftをリリースしたこと、近年KotlinやDartなど他のクロスプラットフォーム言語の登場により、ほぼ使われなくなっている。
使用しているプログラミング言語別の、最高給与所得者のシェアはScala、Go、Kotlinが上位を占めた。また、女性開発者の割合が2021年以来、依然として低いままで推移している。
生成AIに対しては、「使用にあたってセキュリティへの懸念がある」とする意見がもっとも多かった。生成AIを利用している開発者では、ChatGPTを使用している人が77%を占めており、GitHub Copilotの利用者(46%)に大きく差を付けている。
開発者によるコーディング向けAIアシスタントの使用方法としては、「自然言語でソフトウェア開発に関する一般的な質問をする」が最多となった。
ソフトウェア開発にあたって、AIアシスタントに任せようと思うこととしては「コードコメントまたはコードドキュメントの記述」がもっとも多かった一方、今後も自身で行う作業としては「コードの記述」「コードの理解」「デバッグ」「最近のコード変更の理解」が上位を占めている。
そのほか、開発者の73%がキャリアのある時点で燃え尽き症候群を経験したことがあるなど、学習と開発、データサイエンスと機械学習、DevOpsとクラウド開発トレンド、ソフトウェアのテスト、オープンソースプロジェクトといった、多岐にわたる開発者トレンドが明らかになった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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