ニーズや市場の変化に応じる「データドリブン開発」とは
田中氏が所属する株式会社うるるでは、NJSS(エヌジェス)という入札情報速報サービスを提供しており、このサービスを題材にログの全体像を説明した。
「一般的にデータドリブン開発とは、顧客の行動データや市場データなどを用いることで、顧客のニーズや市場の変化を捉えて、それに応じた開発を行っていくことです。こうした情報が出力されているのが、私たち開発者がよく知っているログです。ログに出力されている情報を十分に活用することで、データドリブンなサービス運用を実現していきます」

Webサービスの場合、次のような情報が出力される。サービスの状態としては、稼働率やエラー率・レスポンスの時間がある。サービスの利用状況としては、利用頻度や利用している機能がある。さらにセキュリティの情報として、アクセス情報などがある。
もちろんこれですべてではないが、こうしたログを十分に活用することで、データドリブンなサービス運用を実現するのだ。
